惨劇は翌日以降からでした

このブログを作るきっかけとなった水槽大崩壊。これまでの記事を読まれた方々からすれば、『水が濁って匂いがして、挙句の果てに水槽を割っただけじゃない』と思われているかもしれません。そこで今日は、白濁発生から数日後を書きます。

すべては水中ポンプの停止から

1/27の夜に水中ポンプが止まっていることに気がつきました。このとき水は白濁し、鼻を刺すような悪臭が立ち込めていたのは、こちらの記事で紹介した通りです。
原因は、生物ろ過の強化のために入れていたバイオビーズの粒がポンプ内に侵入したためでした。幸いなことに、原因がすぐに分かり再稼働させることが出来たのですが、悲劇は翌日から始まったのでした。

翌日、外掛けフィルターを交換

昨夜、一旦は水中ポンプを再稼働させたものの、また止まったらどうしようと思った私は、会社帰りに新しい外掛けフィルターを購入しました。
購入したフィルターは、テトラ社のATー50という機種で、今まで使っていたAT-30よりもひと回り大きなものでした。予定外の出費でしたが、”魚たちのため”と信じてでした。でも、これが悲劇を加速させることになるとは・・・。

連続★の始まり

帰宅してすぐに外掛けフィルターを交換しました。白濁と異臭がひどかったこともあり、水流は最大にしていました。”早くきれいになって!!”という想いからです。
ところが、小一時間ほど過ぎた頃、なんとイエローファントムテトラ2匹、カージナルテトラ2匹がになっていたのでした。『遅かったのか!?』と悔しさにつつまれながら、夜中に裏山に埋めに行ったことを今でも覚えています。

翌日には、テトラが全滅に

さらに翌日には、ネオンテトラカージナルテトラ、さらにはフネアマ貝までもが★になってしまいました。特にネオンテトラは、初めて水槽を買った1週間後にパイロットフィッシュとして迎え入れた最後の一匹でした。
当時私は『もう、二度と熱帯魚飼育はやらない!!』と、叫んでいたそうです。

考えられる原因

今、こうして当時を振り返っていると、水中ポンプの停止以外に次の2つの行動に問題があったのではないかという気がしています。

  1. 外掛けフィルターの交換によるろ過システムの崩壊
  2. 外掛けフィルターのサイズ・アップによる水流増加

フィルター交換

熱帯魚飼育では、自然のバクテリアを使用したろ過システムが、とても重要になります。熱帯魚たちは、呼吸をしたり糞をしてアンモニウアを常に生成しています。アンモニアは、熱帯魚たちにとって極めて有毒で、水槽内に住み着いたバクテリア群によって毒性の弱い硝酸塩に替えられて行きます。このバクテリアは、底床として入れられた大磯砂と、フィルターに存在するといわれています。そうなんです、私は外掛けフィルターを安易に交換してしまってバクテリアを減らしてしまったようです。

サイズ・アップ

一般的に、大きな外掛けフィルターは水流が強すぎて、熱帯魚たちが常に全力で泳ぎ続けなければならない状況を作りやすいといわれています。俗にいう洗濯機状態です。当時の私は『早く飼育水をきれいに』したくて、水流を最大にしていました。

でもこの行為は、魚たちとって汚れた水の中で弱っていたところに、さらに追い打ちをかけていたようです。

まさに自己満足の象徴です。

結局、どうすれば良かったのか

熱帯魚飼育において、飼育水関係のトラブルが発生したときの定石は『水換え』でした。それも全水量の1/3〜1/2です。私は、これを怠り、設備にばかり気を取られてしまったのでした。

まとめ(教訓)

生き物のトラブルは、原則、自然治癒力を尊重する。飼い主にできることは、この力が最大限発揮できるようにサポートすること。重大事故に遭ったときこそ、周りの人ブログを通じて先輩方の意見や経験を聞く(読み取る)こと。まさにこれだと思った瞬間でした。