1年かかって、住野よる著の『また、同じ夢を見ていた』を読み終えました。本日は、その紹介です。
もともとは
もともとこの本は、次女(中3)が1年生の終わりころ、私が彼女へプレゼントしたものでした。
しばらくして読み終えた彼女から、『お父さんも読んでみたら』と渡されていました。
そうです、1年以上も前に、です。
この本は
この本は、2016年2月19日に双葉社から発売されました。著者は『君の膵臓をたべたい』でベストセラー・デビューした”住野よる”です。本作はデビュー2作目となります。
きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。学校に友達がいない“私”が出会ったのは手首に傷がある“南さん”とても格好いい“アバズレさん”一人暮らしの“おばあちゃん”そして、尻尾の短い“彼女”だった―。
本屋さんで見かけたとき、表紙帯に書かれたこのフレーズが気に入ってプレゼントしました。
物語は
賢い小学生である主人公"小柳奈ノ花"の視点で物語は進んで行きます。学校でのできごとや、放課後に訪れる”アバズレさん”や”おばあちゃん”との会話が中心となっています。
読み始めたころは、表紙帯の”「やり直したい」ことがある”を意識していました。
ところが、この小学生の女の子目線で書かれた物語を読み進めるうちに・・・。う~ん、50すぎのおじさん(私)には、ちょっと辛いかなぁと思い始めていました。
また、主人公の女の子は賢く、正しすぎます。なので、読んでいるうちに「鼻についてきた」のも事実です。
そのため、次第に読むスピードが遅くなり、しばらく忘れていました。
暇をもて余していたお盆休み。たまたま、この本を思い出して続きを読みました。
ところがです
すでに3分の2ほど読んでいましたので、最後に読んだあたりから読み直してみると・・・。
それまでとは異なり、少女の身に不思議なことが起こり始めたのです。
家庭や学校で起こるさまざまな事柄について、放課後の年の離れた友達に話し、アドバイスを受けながら乗り越えて行くたびに・・・です。
読んでいる私は、だんだんと
『あれ?』
『あれ!?』
『あれ!!』
となりました。
そして、なんと一晩で残りを読み終えてしまったのです。
最終章を読んでいるとき、『え~、そういうことだったの!!』と驚いたのは、言うまでもありません。
なぜ小学生が主人公なのか、
なぜ歳の離れた放課後のお友達がいるのか、
なぜ読んでいるうちに「鼻についてきた」のか、
などがすっきりと解決です。
そうなんです、『きっと誰にでも 「やり直したい」ことがある』という意味が分かったのです。
※ネタバレなしで書くと、どうしても内容がフアフアしてしまいます。ごめんなさい。
まとめ
本日は、住野よるの『また、同じ夢を見ていた』を1年がかりで読んだことと、その感想をご紹介しました。
久しぶりにおすすめです。
おしまい
【追伸】
次女は、住野よるの作品を集めています。年甲斐もなく、次は『君の膵臓をたべたい』を借りる約束をしました。
貸すのは良いけど、ブックカバーを汚さないでね。一年ぶりに返ってきたと思ったら、ボロボロなんだもん。
だって早く読み終えた感想を伝えたくて、ず~っと通勤カバンの中に入れてたんだもん。
意味ないんじゃない?カバンが重くなるだけで。
(*゜▽゜*)え???