わが家の卒業式(その2)

娘たちの卒業式のお話です。卒業シリーズの最終回です。

2月中旬、まだ2人とも受験真っ只中だったころ、次女が中学校の卒業式の案内を持ってきました。そこには、3/9(金)と書いてありました。

しばらくして、今度は長女が高校の卒業式の案内をもらってきました。そこにも3/9(金)と書いてあります。

開始時間は、ほぼ同じです。中学校は歩いて10分ぐらい、高校は車で30分ぐらいのところにあります。

もう、妻はパニック状態でした。『私は、2人の卒業式に出たいのぉ!!』です。どう考えても、同時は無理なのに・・・。

(・~・:)

しばらくして妻が落ち着いたころ、卒業式の話をしました。『可哀想だけど、手分けをするしかないね。』と。でも妻は『途中で抜け出せばよいのでは?』など、なかなか納得できません。いろいろと話(説得)をして、やっと納得しかかったときです。

会話を聞いていた長女が『お父さんが来るくらいだったら、誰も来なくて良いから』と言って、微笑んでいます。

え!?となって次女の顔を見ると『え?お父さんが・・・』と言って、しばらく固まっていました。

普段から、娘たちに人気がないとは感じていましたが、まさかここまでだったとは・・・。

(TーT*)

そして、卒業式の前日の夜、妻から『私は長女のところに行きたい』と言われました。浪人するものとばかり思っていた長女に、その日、合格通知をいただいたからです。

『分かった。次女には私から告げるね』と言うと『あ、もう伝えてあるから大丈夫』だそうです。次女もそんなに嫌そうではありませんでした。まさか、裏取引なんて・・・ないよなぁ。

さて、卒業式に出席する割り当て(?)は決まったのですが、もう一つ問題がありました。

それは、わが家にはビデオカメラが1台しかないことです。う~んとうなっていると、妻から『明日は、妹と一緒に出席するね。ビデオカメラは彼女にもってきてもらうから』だそうです。

義妹には小学生の子供たちがいるので、学校に送り出してから駆けつけることになります。とても大変だとは分かったのですが、彼女は快く引き受けてくれたそうです。

本当に感謝!!です。

卒業式の当日、長女は前日からお友達の家に泊まりに行っていたのでいません。一方次女は、朝から妻にちょっかいを出していました。喧嘩の多い2人ですが、お互いに感じるものがあったのでしょう。珍しく明るい会話をしています。

次女が出発した後、高校まで行くためのバス停まで2人で歩いて行きました。妻はしきりにもう行ってと言いましが、時間は十分にあります。バスがきて彼女が乗り込んだとき、私は『気をつけてね』と言うのが精一杯でした。

その後、つつがなく卒業式を終えることができました。もちろん、義妹も遅れることなく、駆けつけてくれました。

今回のことを受けて思いました。

今はケンカばかりしている娘たちですが、何年か先、同じようなことが起こったときには、妻姉妹のようにお互いに助け合って欲しいなぁと。

そうしないと、じいじとなった私がシャシャリ出てしまいそうなので。

おしまい