本日は、近所の図書館から借りた小説『リアル鬼ごっこ』を読んだ感想を紹介します。
リアル鬼ごっことは
山田悠介さんのデビュー作で2001年に文芸社から自費出版本として刊行されました。
私が読んだのは、2004年の幻冬舎文庫(改訂版)です。この版では、初版の誤字や脱字、重複表現を除いているそうです。一部の人の間では、文芸社版を読みながら間違い探しをして楽しんでいたそうです。
(・。・?)
物語は
国王の思いつき
全国の佐藤さんを抹殺するために、国をあげて鬼ごっこをするということ自体が突拍子もない発想だと思ったのですが、鬼ごっこを考え出した理由を知ったときは『冗談じゃないよ!!』と思わず声が漏れてしまいました。
よくもこのような馬鹿げた発想を、作者が国王にさせたのかと関心してしまいました。
鬼ごっこ
7日間の鬼ごっこはスピード感があって、どんどん読めます。色々なエピソードが盛り込まれているのですが、鬼ごっこの設定の良さで違和感なく読めました。
それどころか読んでいるときには、あとどれくらいで今日の鬼ごっこは終わるんだ!?と、ばかりに・・・です。
ラストシーン
読み進むにつれて、頭の中でいくつかのラストシーンを思い描いていたのですが、良い意味で裏切られました。
そうくるかぁ! です。
Σ(゚ロ゚ノ)ノ
感の鋭い方にとっては、やっぱりな!なのでしょうが、私には想像できませんでした。
ホラー小説?
西暦3000年という設定ですが、一部の設定を除いて今(現代で)進行している物語のような錯覚を覚えました。
また文章表現自体は、まるでおとぎ話を読んでいるかのようでした。内容も、どちらかと言うと青春もの?
この辺りのギャップも楽しめる作品だと思いました。
映像で見てみたくなって
本作を映画やドラマで見たいと思い、いろいろと調べて見たところ、何度も映像化されていることを知りました。
今さらかい!というツッコミは・・・
聞こえなぁい。
?(・∀・)?
ところが、各映像のあらすじを読むと、原作とはかなり違うようです。もっとも近いと言われている『リアル鬼ごっこ THE ORIGIN』ですらです。
う~ん、どうしたものか。
まとめ
本日は小説『リアル鬼ごっこ』の感想を紹介しました。映画やドラマを見たことのある方でも、全くの別物として読めると思います。おすすめです。
おしまい