先週末に実父の水槽を立ち上げました。本日はその紹介です。
1日目
キャリーカート
2時間かけて電車で実父の家に行きました。当日は、水つくり用タッパーと流木、バケツなどをキャリーカートで運びました。
『怪しい人がいまぁ~す』と言われるのではないかと、ちょっとビクビクしながらの移動でした。
('-'*)
水槽の水洗いと設置
家につくと、さっそく設置場所の確認と整理をしました。本来であれば専用の水槽台に置くところですが、あいにく実父の家にはありません。今回使用する水槽は『コトブキ工芸 レグラスフラット F-300』です。小型水槽ということもあって、ダイニングテーブルの上に置くことにしました。今までボトルアクアリウムを置いていた場所です。
場所を決めてから付属のマットを敷き、水平であることをスマホアプリで確認しました。風呂場で水槽を水で洗い、マットの上に置きました。洗剤を使うと生体に影響を及ぼすおそれがあるので、あくまでも水でだけです。
また、この水槽ではバックスクリーンを使いませんでした。
横で見ていた実父は、何が始まるのだろうという目をしていました。
流木などの仮置き
次に、水槽内に入れる流木や溶岩石を置きました。ボトルアクアリウムに入れていた木化石も使います。
水槽の奥を高くしたかったのと、ソイルを節約するために、底上げ用の軽石ネットも置きました。流木の向きを変えたり、溶岩石の位置を変えたりして配置を決めていきます。しばらくして、やっと良さそうな配置が決まりました。
水槽の立ち上げを見たことがなかった実父は、無言のまま私の行動を見ていました。
ソイルとイニシャルスティック
いったん流木と溶岩石、木化石を取り出して『JUN プラチナソイル ノーマル』を入れました。途中で水草用の肥料を入れ忘れたことに気がつき、強引に上から『テトラ イニシャルスティック』をばらまきました。
実父は、不思議そうな眼をして私と水槽を見ていました。
流木と溶岩石
その後、『JUN プラチナソイル パウダー』と流木、溶岩石を入れていきました。このソイルは粒が小さくて、水草を植えやすいそうです。
右奥を高く、左手前を広くした、三角構図・・・のつもりです。
ここまできて、やっと実父が『お~』と声を出しました。
さらに左手前にウォーターフェザーを活着させたインテリアクラッシュストーンを置いたところ、実父が一言つぶやきました。
『人工的なものはダメだなぁ。やっぱり自然の木や石でないと・・・』
泣く泣くインテリアクラッシュストーンを取り出しました。
(;_;)
水草の植え込み
水つくり用タッパーの水を少し入れてから、水草を植えていきました。植えた水草は、わが家の窓際ストックタッパーの住人たちです。
よく見ると『ロタラ・ナンセアン』と『リシア』と思われる草もありました。短時間で水槽を立ち上げる方法の1つにたくさんの水草を植えると聞いていましたので、とにかくガンガン植えていきました。
成長すると背の高くなるグリーンロタラとロタラ・ナンセアンは、右奥に植えました。
大好きな野球中継を見ていた実父ですが、まだらに植えられた水草を見て『大丈夫なのか?』という表情を浮かべました。私は『水草はどんどん増えるからなぁ』とつぶやくと、またTVを見始めました。1時間近くたっていましたので、少し飽きてしまったようでした。
フィルター設置と水足し
左奥にろ過フィルターを設置し、水つくり用タッパーの水を足していきました。勢いよく入れるとソイルが舞い上がってしまいそうなので、コップですくった水を手のひらで作ったお皿に入れるような感じで入れました。
無言で作業をしている私に実父が気づきました。不思議そうな顔をしているので『勢いよく水を入れると濁ってしまい、後がたいへんになること』を伝えると、大変だねぇという表情を浮かべてからTVに視線を戻しました。
水つくり用タッパーの水は5リットルもなかったので、水槽の半分も満たすことができませんでした。そこで、カルキを抜いた水道水を足しました。水がいっぱいになったところで、ろ過フィルターの電源を入れました。
これで1日目の作業は終了です。
(;-_-) =3
できあがった水槽を実父は楽しそうに眺めていました。『これだったらシュリンプだけではなくて、熱帯魚も入れられそうだね』と私が言うと、実父は『?』となっていました。
そう言えば・・・
ボトルアクアリウムから移設予定の木化石。コケの付着がひどくて、そのまま入れることができませんでした。そこで『ヒコサンZ』を入れた別カップで一晩過ごしていただくことにしました。
さらに、バックスクリーンのかわりに背面におくダイソーの『カラーボード』を、実父がカッターで切って寸法を合わせました。
2日目
エアレーション
朝起きて、すぐにエアレーションを始めました。これは短時間で水槽を立ち上げる方法の1つと聞いていたからです。また、はじめての水槽だったので、エアーポンプの音がうるさくて眠れなくなったら困ると思ったからでした。
もちろん、ヒコサンZ浴を終えた木化石にも合流してもらいました。
実父に『フィルターのモーター音はうるさくなかった?』と尋ねると、ぜんぜん平気とのことでした。ちょっと安心です。
ペットショップ
朝ごはんを食べおわった後、お昼の食材の買い出しに近所のスーパーへ行くことにしました。すると、実父がペットショップに行きたいと言いました。なんでも、水槽が大きくなると、ボトルアクアリウムにいる貝だけでは心細いので、もう少し増やしたいとのことでした。ガラス面についたコケを貝が食べてくれることは知っていたようです。
ペットショップにつくと、いつもだったら目的の水槽にまっしぐらの父が、熱帯魚の入った水槽を1つ1つ熱心に見ています。私も水槽に入っている熱帯魚の説明をしました。
そして、お迎えした貝は石巻貝2匹でした。
水質検査
お昼ご飯をつくる前に、念のため自宅からもってきた『テトラ テスト 6in1試験紙(淡水用)』を使って水質を検査しました。
結果は・・・
項目 | 値 |
---|---|
NO3(硝酸塩) | 19 mg/ℓ |
NO2(亜硝酸塩) | 0.22 mg/ℓ |
GH(総硬度) | 1°dH |
KH(炭酸塩硬度) | 2°dH |
pH(ペーハー) | 6.5 |
Cl2(塩素) | 0.0 |
ヽ(゜ロ゜;)ノ
ちょっ、ちょっと待ってください。
新規に立ち上げたばかりの水槽は、通常NO3(硝酸塩)とNO2(亜硝酸塩)が計測されないと思っていました。しかし、この水槽ではしっかりと計測されています。ひょっとすると、水をきれいにするバクテリアが既にいるのかも知れません。
そう言えば、水つくり用タッパーに熱帯魚のエサを少々入れていたので、それを餌にしてバクテリアが住み着いていたのかも知れません。
実父に水質検査の結果、シュリンプを移しても問題なさそうなことと、通常1~4週間かけて定着させるバクテリアがいるかもしれないことを伝えました。すると、実父は『!?』という表情になり、『熱帯魚をお迎えしても良かったということか・・・』とつぶやきます。
Σ(ノ°▽°)ノ
そうなんです。ショップに行ったときには、すでに熱帯魚をお迎えしたかったようです。取りあえず『安全のために、最低でも1週間はようすを見ようね』と答えるのがやっとでした。
水合わせ
お昼ご飯をすませて、いよいよ水合わせです。
実父が、水槽に入れていた水温計をボトルアクアリウムに入れて水温を図りました。ほぼ同じ温度です。
『水合わせをしっかりやらないと、エビが死んじゃうんだろう』
と、実父はとても真剣でした。
次にボトルアクアリウムの水とチェリーシュリンプ4匹、そして貝1匹をプラスティックケースに移しました。もっとたくさんのチェリーシュリンプがいると思っていた実父は、ちょと淋しそうでした。
それでも10分毎に水槽の水を少しずつ入れました。別のカップに入れた石巻貝の水合わせも同時に行いました。そして、1時間ほど繰り返して水質合わせを終え、生体を水槽に入れました。
終了です!!
\(o⌒∇⌒o)/
予行練習
水換えは1週間に1度、週末に行うことにしました。来週末は実父1人になるので、水合わせ中に、水換えの予行練習をしました。水槽横にダイソーで購入した1.5リットルの『水差し』をおき、フィルターのパイプをまわして排水しました。
いっぱいになった水を捨てて、同じくダイソーで購入した『カルキ抜き』を1粒入れて5分ほど待ってから水槽に入れました。
実父に感想を聞くと『簡単、簡単』と言いながら、水差しにマジックで”カルキ抜きを1粒入れて5分待つ”と書き込んでいます。とても楽しそうでした。
完成
せっかくなので動画を撮ってみました。いつものように音を消しています。
あ、ちょっと悔しかったので、ウォーターフェザーを巻き付けたビー玉を流木の陰に隠して入れておきました。移動中にインテリアクラッシュストーンからはがれてしまったウォーターフェザーも、リングろ過材の穴に詰め込んで一緒に入れておきました。
まとめ
本日は実父水槽の立ち上げを紹介しました。通常は、水槽を立ち上げてから1~4週間たったあとで生体を入れるのですが、今回は翌日に入れています。ちょっと危険な行為でしたが、水つくりをしたり、吸着系ソイルを使ったり、水草を入れたり、エアレーションをしたりと短時間で立ち上げるさまざまな方法を組み合わせてみました。
立ち上げから4日経ちましたが、今のところ☆になる生体はいないそうです。
たまたま、うまく行っているようです。
新規に水槽を立ち上げる方は、これを真似せずにセオリー通りにするのが安全だと思っています。それに、水つくり用タッパーは3週間もかけているのですから・・・。
ちなみに実父からは『来月あなたが来たときには、お魚をお迎えするからね!!』と念をおされてしまいました。
以上、2人あわせて137歳にもなる親子の水槽立ち上げ記録でした。
おしまい